標準ズームレンズを新調しました
まさかこのレンズを選ぶことになるとは思っていませんでしたが、以前借りたこともあるNikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VRです。
描写は気に入ったモノのピント精度の問題で手放したSIGMA Art 24-35mm F2 DG HSM以外に、ズームレンズで解放F値がそこそこ明るく、描写が良いものと検討していくと、消去法で結局こちらのレンズしか残りませんでした。
こうやって撮るとそこまで長く見えませんが…。
カメラに装着すると、あら大迫力。
このレンズは珍しく広角側でレンズ前玉が大きく繰り出し、
望遠側で縮む構成のレンズとなっています。
実際には深めの付属レンズフードをかぶせると、フードの中で伸び縮みしますのであまり気になりません。
早速試し撮り
ありがちなコクーンタワーですみません。
ちなみにこの写真はAF微調整を行った後のものになります。
実は近場や遠景をちょこちょこ試し撮りしてたんですが、遠景の描写が微妙…。こんなものかな?と不安になりながら何枚か試してみると、遠景時にどうやら大幅に前ピンとなっている模様。近場を撮る分にはあまりズレてる感じでもないような。
気が滅入りつつ、もしや前回のSIGMAレンズのピンずれも含めてカメラボディD810側の問題だったりするとさらに厄介なことになるな、と新宿で近いので一応SCに持ち込んで見ることにしました。
結果から行くと、D810は問題なし。24-70mm VRは前ピンです、とのことでした。
しかも最近は工場送りせずともSC内でレンズのピント調整ができると聞いていたんですが、新型の完全電子マウント化されたEタイプのNIKKORレンズはそれに対応できないとこと。
すぐに手元を離れるのも寂しいので、カメラボディのレンズ個別AF微調整を試してみました。
すると、-12に調整をかけてあげると手持ちのD810においては問題なく使える感じ。もちろん遠景に合わせてチェックしたからといって近距離側でずれるということもなく。ひとまず安心…。
このレンズの評判を調べていた時に、基本的に高評価なレビューに紛れて「思ったより大したことない」ようなものもあったなぁと思い返して、実は同じく前ピン気味の個体だったのではと思いました。
先日のSIGMA Art 24-35mm F2 DG HSMやこのAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VRもそうですが、画質に妥協せず作られた大口径ズームレンズは要求される個体精度が高すぎて難しい部分があるんじゃなかなぁ。あまり過度に神経質にならずに「そういうこともあり得る」と思っておいたほうがいいかもですね。初期不良で交換してもしても当たり個体になるとも限りませんし、調整して精度が出るならそのほうが確実という考え方もできます。
さて、ひとまずカメラのAF微調整を行うことで問題なく使えるレンズになってくれました。
旧型のAF-S 24-70mm F2.8G(VRなし)を使用していたのは6〜7年前なのでもう忘れてしましましたが、あれもAF速度は充分速かったです。
新型はそれと比較してもさらに高速と聞いていたので期待大です。確かにAFは早く、そしてボディのAF性能も高くなっているのもありますが迷いがないので本当に一瞬でピントが合います。気持ちがいいですね。
肝心の使い勝手ですが、やはり重い、長いのはマイナス点。
ただそれを補って余りあるAFの速度に、描写の安定性、なんだかんだ所有欲を満たしてくれるF2.8ズーム。
サムネイルだとわかりづらいですかね、良いレンズはローキーに撮った時にも暗部の階調が潰れずに残ります。
ピント調整後は開放からバシバシ合います。
ちょっとこれは背景が煩雑すぎますが、ボケはこんな感じ。
少し感度を高めてシャッタスピードを確保。AFスピードも相まって水槽を泳ぎ回る小型魚も捉えます。
忘れそうになりましたが、さすが最新世代のVR。低速シャッターを意図的に使うような場合にも頼りになります。
単焦点的な品のある写り。使えば使うほど、その重さなどにも寛容になれるほど撮影結果が優れています。
これは現像時に周辺光量をわざと落としたものですのでレンズの性能ではございません。
さすがに満を持してリニューアルした大口径標準ズームレンズだけあって、実際にじっくりと使ってみると良いレンズでした。
(前ピン傾向の話ですが、その後工場送りでピント調整に出したところバッチリの状態で返却されてきました。)
単焦点レンズの描写力に慣れきった方には、これぐらいのズームレンズでないと満足できないんじゃないでしょうか?
もう少し時間が経ちましたが、当時Nikon史上最高画質と銘打って登場したD810とも相性は抜群のようです。
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