前回の撮影の続きです。

動きものはSONYのα9で撮影を続けましたが、風景となればPENTAX K-1 Mark IIの出番です。

■夕暮れ時のゲートブリッジを撮る


夕暮れ時をどのようなイメージで表現するかは、ホワイトバランスの設定が肝になると思っています。

下の写真は「太陽光」「昼白色蛍光灯」「昼光色蛍光灯」を設定したものです。

 

 

さて、どのホワイトバランスが実際の雰囲気を忠実に再現しているかというと「太陽光」です。ただ、蛍光灯色に設定することで、いわゆる“トワイライトタイム”調の空模様が再現できます。

〔WBを昼光色蛍光灯に指定〕

薄紫から、薄いオレンジへのグラデーションが爽やかで良いかなと思います。防波堤にひしめいているのは釣り人です。驚くことにこの公園には所狭しと釣り人が並んでいまして、しかもカップル率多数。都会のカップルは釣りもするんだなーなんて驚いてしまいました。

 

〔NDフィルターで波を消す〕

この日は念のためにと82mm径の可変NDフィルターを一枚持ってきました。ものぐさな自分の性格上あまり移動もしないだろうと思い、同じ場所から写真のバリエーションを得られればと思った次第です。

この可変NDフィルターは動画用の中の上くらいのものなので、写真の高い解像度では高精細さを損ねる可能性があります。ただ、性能の良いものは高いですからね。

色味のムラが多少起きてしまうのと、やはりゲートブリッジを拡大すると、解像感が足りないかなと感じます。NDフィルターを濃度ごとに持ち歩くのは気が引けますので、これくらいは便利さとのトレードオフで納得ができる範囲でしょうか。

 

〔夕暮れ感を出すにWBを日陰に指定〕

爽やかな雰囲気でたくさん撮りましたが、夕陽らしいハイライトが見えたのでカスタムイメージを「風景」に変えて赤みを足し、ホワイトバランスも「日陰」に指定して色味を変えました。波間に反射する夕陽が美しいです。

 

〔少しずつライトアップされるベイブリッジ〕

辺りがだいぶ薄暗くなってきたところで、ベイブリッジも少しずつライトアップを始めます。

 

〔PENTAXの濃厚な色彩表現〕

PENTAX機を使って撮影していると、その色彩表現に関心をすることが多いのですが、「雅(MIYABI)」や「風景」といったカスタムイメージで撮影をすると、こういったライトの色が濃くなりすぎるのが気になります。夜景撮影で使うカスタムイメージはもう少し研究しないといけないかなと感じてます。

 

〔ライトアップしたベイブリッジ〕

ほんとに同じ場所で取り続けていたので、構図のバリエーションがなくて申し訳ないです…。本当は70-200mmを持ってきたかったのですが、SONYのカメラ・レンズも持ってきていたので、バックパックに収められませんでした。仮に収まったとしても重くて撮影どことではなかった気もします。

SONYのミラーレス一眼ではEVFで撮影結果がわかってしまうので、撮影中に「こんなもんか」と再現域の限界を感じることがあります。

特にSONYのαシリーズの“フォトスタイル”という仕上がり設定は、調整項目が「彩度」「コントラスト」「シャープネス」しかありません。これらの設定項目をいじってもいまひとつ最良の結果にたどり付けず、少しもどかしい気持ちになります。

「後からRAW現像すればいいじゃん」というのももっともなのですが、撮るときのモチベーションって重要です。

 

その点PENTAXのカメラはあまり知られていませんが、“カスタムイメージ”の調整項目はかなり奥行きがあり、「コントラスト」「シャドー」「ハイライト」の他にも「キー」という中間部分を中心に画像の明るさを調整する項目があります。いわゆるトーンカーブの中央部を持ち上げたり、下げたりするような効果のため、本来はノイズが乗ったりしそうな処理なのですが、カメラでの画像処理が丁寧なのか全く破綻することなくローキーやハイキー調に仕上げることも可能です。

できればそういった画像仕上げについてもどこかで紹介したいと思ってます。