一眼レフカメラの美点であり、象徴とも言える光学ファインダー。やはり映像を見ているようなミラーレス一眼の「EVF(電子ビューファインダー)」と比較して、場の空気感などをそのまま覗き込める光学ファインダーには未だに褪せない魅力を感じています。
とはいえ、仕上がりのシミュレーションが可能なEVFやライブビューも頑なに否定するつもりはありません。特に最近のCanonデジタル一眼レフカメラのライブビューの使い勝手は格段に向上をしており、過去の扱いづらい印象は払拭されました。
優れた光学ファインダーを有するハイエンドデジタル一眼レフカメラで、あえてライブビューを行いたいシーンと言えば、特にファインダーを覗くのが難しいシーンが挙げられます。
床すれすれでのローアングル撮影
屋内でペットを撮影する時には、目線をペットの高さに合わせる方が良い写真になる確率が高いです。どうしても人間の目線で見下ろしてしまうと、写真としては見栄えのしないものになりがちです。
今メインで使用しているCanon EOS 5D Mark IVには、優れたライブビューAFだけでなく、「タッチパネル操作」も備わっております。これを利用することで、バリアングル液晶でなくとも窮屈な体制でフレーミング、AFポイントの移動が可能で、「タッチシャッター」も有効にすることで非常にテンポよくライブビュー撮影が可能です。
ライブビューの様子を比較した動画を作成しました
コントラストAF:EOS 5Ds R / デュアルピクセルCMOS AF:EOS 5D Mark IV
これらの機能を駆使することでまだ見ぬアングルでの撮影を可能にし、奥行き感のある写真が残せるはずです。
写真は床に冷たい床に寝そべって身体を冷やしているであろう愛犬。
CanonのデュアルピクセルCMOS AFに対応しているモデルであれば、ライブビューのAFが非常に高速であるため、一瞬の可愛い表情を逃しません。
AF速度について
CanonのレンズはUSM(超音波モーター)であろうと、STM(ステッピングモーター)であろうと駆動スピードが非常に早いため、AFの合焦の足を引っ張るのはカメラ側のAFアルゴリズムのみ。
デュアルピクセルCMOS AFはファインダー撮影の位相差AFと遜色ないスピードに加え、像面で測距する原理上それを上回るAF精度を誇ります。
動体撮影について
今回はタッチシャッターと併用のためコンティニュアスAFは使っていませんが、動体追従も相当な性能を誇ります。
顔認識の可能な動く人物や、通常の動体撮影であれば期待以上の働きを見せます。
ただ、ミラーレス一眼のように「瞳AF」的な検出までは至りませんので、被写界深度ので浅い撮影には注意が必要に感じました。
今回は写真撮影での使い勝手を簡単に紹介しましたが、さらに真価を発揮するのは動画撮影。
最近は一眼動画から離れておりましたので、機会がありましたら再度動画撮影時の使い勝手についても紹介してみたいと思います。
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