Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VRを借りた時の思い出

レビュー

Adobe Lightroom 6の不具合でNikonカメラのEXIFデータのうちなぜかレンズ情報だけが認識されない日々が続きましたが、ようやっと6月に修正されたようです。

おかげでやっとNikonのカメラで撮ったデータも整理ができるようになりました。なんでNikonだけ?FUJIFILMのカメラでは問題なかったので完全にFUJIFILMを啓蒙するカメラブログと化して自分でも忘れかけていましたがメインシステムはNikonです。

少し遡りますが2015年の11月に台湾で知人の日本人と台湾人のご夫婦の結婚式に招待を頂きまして、せっかくだしということでカメラマンを頼まれました。

お国柄は違えど結婚式。失敗できないということで、手持ちのD810と共にメーカーさんにサブ機としてD810A(なんでD810Aのほうかって、ノーマルが空いてなかったので…)、ついでに新型の大口径標準ズームレンズまでお借りしてしまいました。

 

AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VRをお借りしました


旧型のNikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDは過去にD700を使っていた頃に所持していましたが、あまり絶賛はされてなかったようですが個人的に写りは抜群に好み。また、AF速度がとても高速な貴重なレンズとして気に入っておりました。やはり標準ズームはボケづらいので、せめてF2.8通しでという考えてもありまして。細長くて重くて取り回しは良くなかったですけどね…。

まさかこんなに早くリニューアルするとも思ってませんでしたが、手ぶれ補正を搭載した新型の24-70mmはなんとなんと、さらに長く重たくなっているではありませんか。

Nikonから一度Canonに乗り換えた際に使用していたEF 24-70mm F2.8L II USMが初期型に比べてフィルター径は77mmから82mmにアップしたものの全長は短くいい具合にまとまっていたため、まさかNikonの新型が全然違う進化をするとは思っておりませんでした。

ただでさえ早かったAFがより一層早くなったとか、手ぶれ補正の効果とか期待値は高いですけどね。価格も高いですけどね。

この時は自分的に買うか買わないかでいうとほとんど興味はなかったのですが、せっかくお借りしたので台湾で撮った写真から。

台湾(台北)

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大口径ズームレンズの利点はみなさんどのようにお考えでしょうか。

開放絞りが明るいためボケを活かしやすいというメリットが第一に挙げられるとは思いますが、開放絞りがズーム全域で一定であることもとても重要な点です。マニュアル露出で撮影している時に、ズーミングで画角を変えた時に露出が狂うことを防ぐということだけではなく、実はスピードライトを使用する時に真価を発揮するんですね。

結婚式場で撮影をする時には、「カメラ:マニュアル露出+スピードライト:TTL調光」という組み合わせで撮るシーンがほとんどです。

カメラの露出は固定にしておいて、シーンごとの明暗差をスピードライトの自動調光に任せる考え方ですね。

これを精度高く行うには、「ズーミングによる絞り値の変動」は無くしておくことが望ましいです。

どういうことかというと、例えばF値が変動するタイプのズームレンズを使う場合には「F3.5-5.6」という変化の幅がありますので、できるだけ絞りを開けたい場合でも「F5.6」に固定しておくことが、調光のバラつき軽減をするためにも効果的です。

開放絞りが明るく、さらに固定のレンズであればスピードライトの出力にも余裕が生まれ、チャージスピードの短縮にも効いてきます。

 

例に挙げたもので比べると、以下のような感じです。

・F3.5-5.6のズームレンズを使用した場合は「F5.6」

・F2.8通しのズームレンズを使用した場合は「F2.8」・・・2段分光量に余裕が生じる

2段というと、光量は1/4で済むということになりますので、スピードライト出力への余裕の生まれ方にも納得ができると思います。

さらに被写界深度の浅さという武器もありますので、被写体のを浮き立たせた撮影結果が期待できます。

 

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当然フルサイズの一眼レフカメラにF2.8の大口径ズームレンズですから、使い勝手はもちろん抜群に良かったです。ただ、数時間カメラにつけてスピードライトも載せて撮り続けていたら腱鞘炎になってしましました。これは自分が手を出すレンズじゃないな…と。普通にありがたく使わせて頂き、特に惜しむこともなく返却したのを覚えています。

カメラメーカーの大三元ズームレンズと呼ばれるものをはじめ、究極系の装備を使いこなすには明確な“目的意識”というものが重要であると思います。

例えば先ほど触れたような「ライティングとの兼ね合い」もそうですし、最良の撮影結果を安定して生み出すための機材、というような考え方ですね。

こういったことを加味した結果、お仕事で写真を撮られている方々は大口径ズームレンズをチョイスすることが多いのだと思います。もちろん耐久性や描写性能など、全てが高水準であることも要求を満たすために重要です。

そんなことを冷静に論じていたつもりですが、私は後悔をすることになります。

なぜならいつの間にか私物として自分の手に握られることになるのですから…。

 

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