広角が苦手な人ほど明るい広角ズームを

広角レンズは苦手です。漠然と撮ると雑然とした印象になるので、何を見せたいかいまいち伝わりづらい写真になります。また、パースペクティブが強い(遠近感が誇張される)ので、一歩踏み込んで撮影すると広角ならではのダイナミックさが演出できるはずなのですが、その「一歩踏み込む」のが苦手。たぶん遠目から狙った部分を切り取るような撮り方のほうが楽だからですね。

頑張って一歩踏み込んでみた例。車掌さんに怒られました…、すみません…。

じゃあ超広角使うなよって話なのですが、それでは機材を揃える大義名分がなくなる上達しないので。あえて、F2.8通しの大口径ズームを選ぶことで、「つかわなきゃ」的な強迫観念で自分を追い込みます。

そういった精神的な部分以外にも、大口径超広角ズームレンズのメリットはその使い勝手の良さです。

広角でもボケる

広角であっても、開放が明るいレンズならボカせるっていうのが良いですね。困ったときに潰しが効きます。F4通しや、F値変動するタイプの暗めの超広角ズームではなかなかそうはいきません。

ボケ量自体はそんなに大きくなく、背景に映り込む範囲が広いので、ボケていても何となく奥行き感が感じられるような写真になってくれます。

当然ながら描写力に優れている

それはもうよく写ってくれます。こういった広い空間を写すときにはそこそこ絞り込んで撮影することが多いですが、なんとなくこう、光の眩しさなんかも表現できるような気がします。

店内とか部屋の内装撮影なんかに◎

超広角ズームレンズなのでそりゃ当然なんですが、セルフウェディングフォトを撮影するために借りたハウススタジオの各フロアの様子を記録的に撮影しておいたら、ホームページの紹介写真的なクォリティで撮れてしまった(気になっている)のに驚きました。

16mmから35mmまでカバーしていると、こういった引きの画から…

こういった切り取り方まで、幅広く対応できるのが良いですね。

衣装なんかも撮ってみたり。

スナップにも○

レンズの重量は680gとそこまで軽いわけではないですが、PENTAXの同等製品であれば1kg近いので、やはり軽いです。この辺りはカメラ本体も含めて軽量なSONY αのフルサイズシステムの持ち味です。

重たい機材にもロマンを感じますので、「重さ=悪」とは思いませんが、カメラ&レンズ合わせて2kgの組み合わせだと、気軽さは少し失われますね…。あとは見た目の威圧感が。

逆光は苦手かも?

極端な逆光にはあまり強くはない印象で、たまに盛大なゴーストやフレアに見舞われます。ですが、少しアングルを調整すると解消されたりします。

前玉が丸く出っ張っているような他の超広角レンズのように「ハレ切りでもしなければ逆光の対角上にどうしても消せないゴーストが必ず出る」というような感じではありません。これまで使ってきた大口径超広角ズームレンズで言うと、Nikonの14-24mm F2.8や、Tokinaの16-28mm F2.8、PENTAXの15-30mm F2.8あたりはどうしても仕様上、光源の対角上には避けられないゴーストが発生するイメージです。これらなら、ある意味では逆光での影響が読みやすいとも言えます。

FE 16-35mm F2.8 GMはもうちょっと慣れが必要かな?とは思いますが、上の画像のようなシャワーゴーストが出るレンズはCanonの初代EF24-105mm F4L IS USM以来かも。

ボケは非常に柔らかい

SONY Eマウントレンズの最高峰に位置付けられるG Masterレンズのコンセプトは「〝解像〟と〝ボケ〟の両立」という、シンプルながらも現実には難しいものです。

ただ、確かに言われてみれば後ボケは非常に柔らかく、なかなか良い。

広角ならではの画角と、そこそこ浅い深度を組み合わせると普通の被写体でも奥行き感を感じさせてくれます。

多分、人を撮っても○…

このレンズで人はあまり撮ってないですが、軽量な単焦点レンズの55mm F1.8や、85mm F1.8なんかと組み合わせてあげると、システム的にも使いやすいと思います。