GR IIIで自分好みの仕上げを探る(購入後一ヶ月半レビュー)

レビュー
retro

APS-Cになってからの歴代GRは借りて使っていたことがあるけど、真に〝My GR〟となるのはこのGR IIIが初めて。さらに、GR IIIには新しい画像仕上げシステム「イメージコントロール」が搭載されたものの、今の所はRAW現像をするにもAdobe LightroomにGR IIIプロファイルがなく、GR IIIらしいその画作りを享受するには不便なカメラ内RAW現像か、JPEG撮って出ししかありません。

ならばと積極的に作ってみたのが、自分なりにしっくりくる画を目指した三つのプリセット。

chrome(クローム)

濁った空の色と、周辺減光具合を表現した設定。イメージコントロールは「ポジフィルム調」をベースにしています。基本的にはデイライトフィルムをイメージしてホワイトバランスは固定して撮影しています。(デフォルトはやや濁りを与えるため「昼白色蛍光灯」。状況に応じて「日陰」にも切り替えます。)

■イメージコントロール:ポジフィルム調
彩度:0、色相:0、キー:+1、コントラスト:0、明部:+4、暗部:-2、シャープネス:+1、シェーディング:-1、明瞭度:0

■ホワイトバランス:昼白色蛍光灯(状況に応じて日陰)

これは何となく常用してますが、元々の「ポジフィルム調」の出来が良いだけかもしれません。

retoro(レトロ)

なんとなくGR IIIに用意されているイメージコントロールの「レトロ」が僕の求めたレトロ感ではなかったので、「ブリーチバイパス」をベースにして、ホワイトバランスを転ばせて少し緑がかった好みの色合いに整えています。

■イメージコントロール:ブリーチバイパス
彩度:+2、色相:0、キー:+2、コントラスト:+3、明部:-4、暗部:-4、調色:ウォーム、シャープネス:+1、シェーディング:-1、明瞭度:+1

■ホワイトバランス:日陰

■露出補正:-0.7

sunset(サンセット)

これは前回のGRの記事にも書いた、写真家の佐々木啓太さんの何でも夕景モード(?)をイメージしたもの。イメージコントロールは「ビビット」をベースにし、ローキーながらハイライトがギラつくように演出しています。

■ベース:ビビット
彩度:+4、色相:+1(黄色方向)、キー:-4、コントラスト:+4、明部:+4、暗部:-4、シャープネス:+1、シェーディング:+1、明瞭度:+1

■ホワイトバランス:色温度指定(10000K)

■露出補正:-1.7

GR IIIは〝BOX〟を活用してUSERモードを入れ替える

イメージコントロールだけではなく、ホワイトバランス、露出補正も合わせて丸ごと切り替えるので、USERモードとしてモードダイヤルに割り当てています。

GR IIIではこういった設定をまとめて〝BOX〟という概念で最大で6セット保管しておくことができ、その中から3つを任意に呼び出してモードダイヤルのUSERモード1、2、3に割り当てることが可能です。ぜひ活用してみてください。

これらの仕上げ設定を使用した作例

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