SONYシステムをたいして使い込んでいないにも関わらず、仕事の関係でPENTAXのKマウントシステムにも足を突っ込みました。

私は「簡単に、綺麗に撮れる」カメラを理想としているので、これまでもCanon、Nikonの上位モデルを中心に選んで来まして、時代の流れでミラーレスシステムとして熟成しつつあるSONYシステムに至っています。

カメラの販売店での経験からもPENTAXは苦手分野も多いブランドというイメージがあり、今手を出してこなかったわけですが、手元にSONY α9というその気になれば大抵のものは押さえられそうなカメラやレンズがあるという安心感から、ちょっと冒険に近い買い増しです。

PENTAX K-1 Limited Silver

PENTAXというブランドの特徴は小型軽量システムとして充実したAPS-Cだと個人的には思っています。実際のところF2.8通しの標準ズーム、望遠ズーム、超広角ズーム(※今後発売予定)の大三元的ラインナップは、CanonやNikonにも存在しません。

とはいえ、今一番旬なカメラは何かと考えた時に、K-3シリーズの正統後継モデルが出るまではなんとも決め手にかけるな、と。となれば、AFが他社製品に比べて苦手なところはあれど、やはり画質に重きを置いて“フルサイズのK”を選択することにしました。

それも限定のシルバーモデル。

PENTAXの良いところはこういった限定モデルがラインナップされるところですね。結構羨ましかったんです。ミラーレス一眼ではクラシックデザインのものが多く世に出回っており、シルバーカラーのカメラボディもありふれていますが、現代の“デジタル一眼レフ”というカテゴリに絞ると、他には類を見ません。これはもうPENTAXだけの特権ですね。

シルバー商法とか、Limited商法とか言われてますが、あるだけマシというものです。

続いてレンズですが、やはりシルバーにこだわりたかったのでひとまず「FA Limited」は避けて通れません。3本まとめて…と自制心が効かないところを、どうにか最低限の2本に絞りました。

smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited

言わずと知れたFA Limitedの広角レンズ。31mmという特殊な焦点距離についても語り尽くされてはいるものの、要は28mmと35mmの間くらい。(ざっくり)

RICOH GRや、Leica Qのように28mm単焦点を搭載したレンズ固定式カメラがありますが、「少し広すぎるかな…」と感じてしまう自分にとってはちょうど良い画角なのかもしれません。

広角かつ大口径F1.8仕様にも関わらず、35mm判フルサイズの一眼レフカメラ用レンズとしてはかなり小ぶりなのも美点。その代わり最短撮影距離は30cmとあまりこの画角にしては寄れません。

とはいえ、なんとも言えない独特な空気感や立体感を纏った描写により、使い勝手を超えた魅力を発揮しているレンズ。

ガラス越しの風景。

壁に映り込んだ冊子。うーん、ノスタルジック。

なんとなく初めての撮影はノスタルジックなものを求めて東京たてもの園へ行ったのです。こういう被写体ならではの味を描き出してくれている気がします。

FA Limitedレンズはとにかく“ヌケの良さ”にこだわって設計されていると聞きました。ガラスの向こう、背景の独特の空気感。こういう部分ですかね。

左サイドにある缶(ダストボックス?)を見るとボケ方にクセも感じますが、暗部の階調性が優れていることも伺えます。

もう少しフレアーがかった描写になると思って光源を入れて撮ってみましたが、意外にソツなく、ゴーストが発生することもありませんでした。

和風の写真が続きましたが、こちらは洋館の中で。

smc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited

FA77mmの特徴は、中望遠域でF1.8のフィルム時代の大口径レンズであるにも関わらず、色のにじみが見られないことです。球面収差を各波長ごとにコーティングで調整し整えているとのこと。確かに、柔らかい描写でありながら、すっきりとした心地良い描写です。

こちらはF3.5まで絞り込んでみましたが、描写が硬くならないことがわかります。FA Limitedシリーズは数値的な性能はそこまで高い訳ではないそうですが、実写性能に重きを置いた“官能評価”で作り込まれていると言います。

フィルム時代からデジタル全盛期に移り変わり、評価の基準も大きく様変わりしたはずですが、やはりレンズに描写の変化というものは確実に存在します。

逗子の先、葉山からの富士山。色合いはカスタムイメージ「雅」をシュミレートした、Lightroomのカメラプロファイルです。

白をしっかり白く写す、ということにこだわって作られたという本レンズですが、確かにそこそこ年季の入っているレンズ設計にも関わらず納得させられるものがあります。

ついつい新鮮さからこってり系のカスタムイメージを選んでしまいますが、くどくなることもなく気持ちいのいい絵作りです。

年明けのドカ雪…。白を白く。

77mmというこちらも珍しい画角ですが、決して使いづらいという印象はなく。風景なんかでも足を使うことでしっかりフレーミングすることが可能です。

ということで、今回はPENTAXデビュー投稿ということで「FA Limited使ってみた」的なお話でした。

それはそうと、K-1もついに後継モデルが発表されましたね。主に高感度性能の向上と、リアル・レゾリューションが手持ちに対応したそうです。

Limited Silverはメーカー出荷が終了したようですが、まだ一部のお店で手に入りそうですね。