FUJIFILM再デビュー X-T4で「クラシックネガ」にはまる

レビュー

コロナウイルスによる直接的なダメージ以外にも、レジャーや仕事、あらゆるものが打撃を受けています。

消費の冷え込みは想像以上で、カメラ業界を愛する身としてはこの自粛期間中に発売された新製品が思うように売れていないのではないかと心配です。

そんな中でも、WEBカメラ需要や「ティール&オレンジ」の画像仕上げモードが評判のSIGMA fpなど、いくつかの製品が話題になっています。

趣味嗜好品であるカメラ製品は、実店舗の営業自粛もありかなり苦戦をしてきていますが、これからお店も営業再開して巻き返しをぜひ狙ってほしいところです。(触ったら欲しくなる!ぜったい!)

物欲の炎は日頃から滾りがち僕が触らなくとも欲しくなってしまったのが、この自粛期間中に発売が開始されたFUJIFILM X-T4

在宅ワークの日が続き、おうちで家族の写真や映像を撮ることが増えたため、動画系の進化が目覚ましいX-T4がすごくすごく気になっていたのです。

さらにあれですね、新しいフィルムシミュレーションの「クラシックネガ」。X-Pro3に先に搭載されていたため、店頭で試し撮りしてみたもののその時はあんまりしっくりこなかったんですよね。

ただ、「子供の写真」においてはめちゃくちゃ合うんじゃないか、とか。(実際に使ってみるとどんなシチュエーションにも合います。店頭で触っただけで判断しちゃいけませんね)

新しいフィルムシミュレーション「クラシックネガ」でとる子供

おー、ノスタルジックな。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/125s
  • ISO: 1600

 

ハイキーめに撮ると、なんとも言えない良さがありますね。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/200s
  • ISO: 500

 

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/200s
  • ISO: 640

 

ハイキーに撮ると、肌の階調がほどよく失われて綺麗に写るんですが、通常の露出で撮ったときのマットな感じもフィルムっぽい風合いで素敵です。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/200s
  • ISO: 500

 

こういうツルンツルンの写真のほうが妻には受けがいいんですけどね。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/80s
  • ISO: 640

 

近所の被写体

家にこもるのはあまり苦にならないほうですが、3日に一回くらい、母子の近所のお散歩に同行して気分転換しています。近所の紫陽花がいい感じに咲いていました。35mm判換算で約50mm近い標準レンズですが、少し引くことで広角レンズのような画になりました。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/400s
  • ISO: 160

 

このFUJIFILM XF35mmF1.4 Rはピント部分はしっかり解像しながら、ボケがなだらかで非常に美しいんですよね。以前にX-T1→X-Pro2と使っていたころにも最初に購入しました。他にもXF23mmF1.4 R、XF56mmF1.2 Rといった評判の良いレンズも購入しましたが、一番印象強いのはこの35mmですね。Xマウントレンズの最初期のラインナップでして、当初はかなりリーズナブルなレンズでしたが、途中で価格改定がなされ値上がりしました。ですが、今新品で売られている6万円台ので値段で買ってもけっしてもったいなくはない、素晴らしいレンズです。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/3200s
  • ISO: 160

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/3200s
  • ISO: 160

描写の美しさだけでなく、標準画角の単焦点レンズでありながら「最短撮影距離28cm」と画角のわりに非常に寄れるのも美点です。APS−C専用設計のレンズならではの強みといえます。最近は35mm判フルサイズ用の50mmも、製品によっては従来の最短撮影距離45cmから5cmくらい短縮してますが、比較しても圧倒的によれます。本当に便利。

あんまりこういう言葉は日頃使わないんですが、フィルムシミュレーション「クラシックネガ」の風合いと、レンズの味で非常に“エモい”写真が撮れます。笑

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/640s
  • ISO: 160

 

以前FUJIFILMの機材を手放したきっかけは、良くも悪くもどこまでいっても“FUJIFILMの画”しか撮れず、FUJIFILMユーザーさんの写真はどれも同じようなものに見えてしまったからです。

ですが、最近の製品では選択できるフィルムシミュレーションもさらに増え、カラークロームといった機能だったり、動画撮影性能もどんどん強化されてきたこともあり、非常に魅力的に見えていました。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/1250s
  • ISO: 160

 

そこにきて、ボディサイズは肥大化させずに強力なボディ内手ぶれ補正を搭載したX-T4です。これで参りました。この一枚だけフィルムシュミレーション「ETERNA(エテルナ)」。すごい色の空でした。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/80s
  • ISO: 400

 

話は戻って、「クラシックネガ」はすごくハマってしまいますね。ハイライト際立ち方とシャドー部の色合い、トーンがいいんですよね。日頃メインのPENTAX K-1 Mark IIで撮るときはカメラの画づくりが好きなのでそのままJPEGか、カメラ内RAW現像で仕上げることが多いですが、SONY α7R IVで撮影した写真はいまいりそのままだと気に入らなくて(もちろん気に入るものもありますよ)、Lightroomでフィルム系プリセットを当てて仕上げることも多いのです。X-T4は撮っただけでフィルム風の調子が手に入ってしまうのでとても気軽にたくさ撮影ができちゃいます。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/200s
  • ISO: 500

 

雑然とした家の雰囲気なんかも、ノスタルジックの中に紛れてしまいます。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/160s
  • ISO: 160

 

離乳食デビューした息子。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.6
  • Shutter speed: 1/200s
  • ISO: 500

 

エリマキトカゲ。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/160s
  • ISO: 200

 

「クラシックネガ」食べ物も良い感じに撮れます。妻が作ってくれた「抹茶風プリン(青汁らしい)」、美味でした。多分和風が合います。木目のテーブルの風合いなんかもよく出ます。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/200s
  • ISO: 640

 

いや、嘘でした、洋風でもいい感じに撮れます。笑 粗目のパン粉がいい感じ。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/160s
  • ISO: 400

 

このフィルムシミュレーションは万能です。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/160s
  • ISO: 320

フィルムシュミレーション「PROVIA(プロビア)」も相変わらず素敵

前にFUJIFILMのカメラを使っていたときには、基本的にフィルムシミュレーションは「PROVIA(プロビア)」を選択していました。なんでも綺麗。この肌の健康的な感じ、透き通る感じがたまりません。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/200s
  • ISO: 500

 

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/160s
  • ISO: 400

 

これはこれで好きです。困ったときには「フィルムシミュレーションブラケット」の機能もありますね。でもクラシックネガを使うときは露出設定が違いそう、今のところは決め打ちで撮ってます。

PENTAXとFUJIFILMは方向性は全く違いますが、それぞれメーカーの画作りが良いのでJPEGがメインですな。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.6
  • Shutter speed: 1/160s
  • ISO: 400

 

緩やかで暖かい「クラシックネガ」

陽だまりが、陽だまりらしく写る。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/1600s
  • ISO: 125

 

暖かみがあって、時間の流れが緩やかに感じるんです。

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/5000s
  • ISO: 160

家族の刻を刻むフィルムシュミレーション「クラシックネガ」

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/500s
  • ISO: 160

 

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/640s
  • ISO: 200

 

  • Camera: X-T4
  • Focal length: 35mm
  • Aperture: ƒ/1.4
  • Shutter speed: 1/400s
  • ISO: 125
〔クリックで大きく表示されます〕
FUIJIFILM X-T4+XF 35mm F1.4 Rとクラシックネガで霧の牧場の雰囲気を表現する
FUJIFILM X-T4を手にすると、とりあえずはフィルムシミュレーションの「CLASSIC Neg./クラシックネガ」にはまってしまいがちなわけですが、写真の傾向がかなり似通ってくるため2週間くらいで飽きます。そして「PROVIA/プロ

FUJIFILM X-T4の動画についての記事

動画機能も充実したFUJIFILM X-T4
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