10年前、「カメラバッグなんてダサい」と思っていた若かりし日も遠く過ぎ去り、機材がたくさん増えていく中で収納力や耐衝撃性、機能性に富んだカメラバッグの良さが十分に理解できる年頃になりました。
ここ数年ずっと愛用しているthinkTANKphotoのバックパック
詰め込もうと思えばフルサイズ一眼×2台、大三元ズーム、ノートPC等、それなりのモノが詰め込める収納力がありながら、そこそこ取り回しがよく(一般的にはごついかもしれませんが)、クッション性にも優れているのがプロ御用達のこのブランドのバックパック(リュック)。
まぁよく入ること
バックパックのメリットは?
バックパックタイプの良いところは、当然ながら撮影中に両手がフリーにできるところにあります。最近はPeakDesignのスリングタイプのストラップでカメラをぶら下げることも多いので、撮影ですぐに使う機材はたすき掛け、残りの機材はバックパック、というような運用が定番になっています。
トートバッグやショルダーバッグは、バッグのストラップとカメラストラップが干渉していまいち取り回しが損なわれがちです。
バックパックのデメリットは?
バックパックのデメリットは、咄嗟のレンズ交換などが難しいこと。中にはバックパックを降ろしてしまわなくてもサイドアクセスが可能なモノもあるようですが、愛用のこの製品はジッパーを開けて前面をガバッと開くタイプ。面倒臭がって背負ったまま取り出そうとしたら、中身が飛び出して悲惨な目に会うことでしょう。
同じ理由で雨の日など、地面にバックパックを降ろせない時には、なかなかレンズ交換なんかは難しい。雨宿りできるところまで一旦移動して、レンズを交換してまた撮影に出るような工夫も求められますね。
あとは、収納力があり過ぎるので色々詰め込んでしまいがちなので、機動性を損なったり、腰を痛めたりすることも…。(これはバックパックが悪いわけではなく、準備する時に割り切れない自分がいけませんが。)
ショルダーバッグを買い足した理由
バックパックは機材を持ち運ぶのにこの上なく便利なのですが、ふと必要性を感じた理由は「マメにレンズ交換をしたい」シチュエーションの時です。PENTAXIANの端くれとして挙げるとするならば『FA Limited 3本で撮り歩く』みたいな時ですね。
その時の気持ちに合わせてササッとレンズを交換して、最良のレンズで撮りたい。こんな時に、バックパックは少々厄介。
こういうスリングバッグも使ってみたけれど
カメラ業界で急速的に普及したPeakDesignのカメラバッグ。ストラップも大体のものは新しく出るたびに買っています。よく考えられた構造や機能性で決して悪くないんですが、スリングバッグのスリング部の伸縮構造的に、右側か左側、どちらかにたすき掛けが固定されてしまうのがやや不便。スリングのベルトを外して逆転させることはできるんですけどね、疲れたから反対向きに、とか、同行者と並んで歩くときにカバンを反対側にしい、とか。そういうのにサッと対応できないストレスはじわじわ。
長年愛用していたDOMKE F-2BB
写真で遡ってみると、2014年頃からだから実に6年間使い続けていたのが老舗ブランドのDOMKEの定番モデルF-2のバリスティックナイロンモデル。スタンダードモデルは素材が「コットンキャンバス」となっており、使い続けたときに味わいが増していくのが魅力とされています。当時は何となく、このブラックカラーに主張しないグレーのブランドロゴがカッコいいかなと思い選びました。
本格志向のルックス
なんかこう、できるやつっぽい佇まいですよね。
オーソドックスゆえに主張が少なく、かといって見る人が見ると「あー、DOMKEね。いいね」というような存在感。
カメラバッグの本体はバリスティックナイロンなのですが、ショルダーストラップや一部がコットンキャンバス地だからなのか、夏場に宮崎に旅行で持っていたら紫外線で色褪せが一気に進みました。あまり見た目はよろしくないかもしれませんが、まぁこれはこれで味があっていいかなと使い続けました。
カメラや時代にはこのバッグで通勤もしていましたが、カメラ好きの仲間からもなかなか好評。昔ながらの定番すぎて身近には使っている人が少なかったので、物珍しかったのかもしれません。
その後はショルダーストラップを取り替えて使うも…
流石に色褪せ方が尋常ではなくなったので、もとのショルダーストラップを切り離し、オプテックのネオプレーン製ストラップに付け替えてみました。
重さが軽減されてこれはこれで便利なのですが、肩当てのネオプレーン部分が短かったので、たすき掛けにするときには前後どちらかに寄せてストラップの長さを調整しておく必要があり、結局右か、左かどちらかで背負う羽目に。失敗。
思い切ってDOMKEを新調しよう!と思って検討したのがこれら
DOMKE F-2 オリーブ
ブラックは色褪せしやすいのがわかっていたので、最初はオリーブに狙いをつけていました。ECだとショップの商品画像によって色味が違うのでわかりづらいですが、上のような暗くて深みのあるグリーンです。ちょっとミリタリーっぽいかな?
F-2をベースに少し小型化した「F-6」
F-2は収納力がある分結構大柄で、電車で椅子に座って膝に乗せたときに、自分の正面に向かって縦向きに置かないと、左右に座っている方の邪魔になるかな?と思ったので、少しサイズダウンしたF-6も良いかなと考えました。
ただ、やはり収納力的にきびしそうだっとのと、F-2の魅力の一つであった何でも飲み込むサイドポケットがなくなってしまうのは魅力減、ということで今回は却下。多分併用全体ならとても便利なサイズ感なのでしょうね。
で、結局選んだのはF-2 ブラック
貫禄すら感じるブラック
前にもF-2BBを使っていたので、そんなに見た目には違いはない…。強いて挙げればロゴが赤いのがポイント。もともとブラックが申し分なく気に入ってたわけですね。
全く同一モデルにしなかったのは、せめてもの悪あがき。
F-2 ギャラリー
せっかくの渋いカメラバッグですから、このチョイスがカッコいいものだと思われるようにこれから大いに使い倒して啓蒙していきたいとおもいます。
前述してきたようにコットンキャンバス地のブラックは、色褪せしやすいです。僕も店頭に探しに行きましたが、展示品はすでに色褪せているケースが。3店舗目で綺麗なものを見つけました。(なかなか回転率の高い商品ではないでしょうからね…)
できれば衣類のように現物確認してから買い求めるのをオススメします。
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