栃木 東武ワールドスクウェア
栃木の鬼怒川方面へ温泉旅行に行ってきました。その際まずは立ち寄ったのがこちらの東武ワールドスクウェア。
ミニチュア世界遺産で知られるテーマパークですが、入り口を示す石造りのこちら。まさかのカタカナ表記。このゆるさ加減がローカルでいいね。なんて思いながら入場。
入場前の造形物
・謎の熊
遠目になぜか“くまモン”がいるとなんて思いながら近寄ると、このクォリティ。
・牛のような出で立ちの神獣(たぶん…)
シュール過ぎる。この色使いとこの曲面を表現しきれていない感じ、手を抜きすぎでしょう。
・自由の女神
さすがに現存する物は手抜きできないですよね、うん。よくできてます。
全体的にゆるい雰囲気を漂わせる入場前の様子に期待値をかなり下げてもらえ、和やかに楽しめそうです。
想像以上に精巧なミニチュア建造物
・東京タワー
こちらは東京タワー。いい感じに経年での風化も表現されており、クォリティ高いです。
この通り足元のディティールもかなり作り込まれています。少し撮り方に工夫をすればもっとリアリティが出せそうです。
空抜きで撮ってみます。情報量がかなりある造りなのでスケール感が出ます。
・スカイツリー
スカイツリーもかなり良い出来栄えですので、引いて取ればこのように本物感が出ました。山中に建っていますが。
よりスケール感を表現するために、ここから先は超広角ズームレンズにて撮影していきます。
・アメリカ
エンパイア・ステート・ビルディングをはじめ、ツインタワーなどが凝縮されております。ビルの壁面の質感などにより一層磨きがかかっているような気がします。
ミニチュアとはいえ屋外展示ゆえに自然の光源である太陽に照らされ、また実際の雨風にて風化させられた佇まいは圧巻です。
どうしても人間のミニチュアはリアルには見えませんが一体4,000円程度するそうです。相当な人口が各地にいらっしゃいましたのでミニチュア人形だけでも相当です。
こんなに近くに存在する建物ではありませんが、どうでしょうこのリアルな建物感。
EF16-35mm F4L IS USMで撮影した世界の建造物・世界遺産
日本・アメリカの現代建造物に出迎えられ、想像以上にクォリティが高いことにすでに驚かされました。ですが、世界の遺産はそれ以上のこだわり具合。入場前に期待値を下げ、現代建造物で見直させ、世界遺産で驚かせ、最終的に感動すら覚えさせる。これが東武スクウェアの思惑であることに驚かされました。
「これが東武スクウェアの…やり方かぁぁぁぁぁぁ」
・エジブトのピラミッドとスフィンクス
悪ふざけかと思うよくできたスフィンクス。実物は見たことがありませんが、写真で見る限りはミニチュア感を忘れさせられそう。
撮影をする際にはピラミッド越しにだいたい「エッフェル塔」が顔を出してくるため、アングルには工夫しましょう。
・アブ・シンベル大神殿のラムサス二世像
・ロシアの聖ワシリィ大聖堂
やはり少し下からアオリ気味で空を取り入れることで、スケール感が表現できるようです。
・アテネのパルテノン神殿
奥行きを出した表現。
・バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂を臨む
エッフェル塔が見えてしまっていますが、あのバチカンの広場が表現されています。ミニチュアの人形も4,000円×この密度…。でも建造物のコストはその比ではなさそうです。
上から撮ることで、日頃向けられないような視点で撮影ができますね。これもミニチュアが被写体ゆえの効果。
・フランス パリのエッフェル塔
どこから撮影しても構図内にカットインしてくる困ったちゃんがこのエッフェル塔。しかし撮って出しでこのリアリティはすごい。
別アングルで足元から。
・イタリア ミラノのドゥオモ
前にイタリア旅行で撮った写真とそんなに変わらないような…。
※本物のミラノのドゥオモ
比べて見たらさすがにそんなことはなかったようです。本物は石の一つ一つが異なる風合いなんですね。記憶って曖昧です。そういった意味からも「写真で残す」ことには意味を感じます。
ちょこちょこ知らない建物があります。不勉強で申し訳ないです。
・ベルサイユ宮殿
こちらも航空写真的なアングルで。
・ノートルダム大聖堂
この石の風化具合に何気に一番感動しました。一つ一つの石が異なる風合いを持ちリアリティーを感じさせてくれます。
・スペインのサグラダファミリア
有名なやつですね、ついに完成も見えてきたそうで。ぜひそのうち行ってみたいです。
・カンボジアのアンコールワット
こちらも見下ろすアングルで。不謹慎ながら神の視点から撮っている気分です。
・中国の万里の長城
万里の頂上にはなんと西遊記でおなじみの「三蔵法師」ご一行の姿が。こういう遊び心にテンションが上がります。
日本の歴史的建造物
トドメに日本の歴史的建造物をお見舞いされました。精巧かつどこか憂いを感じる佇まいに日本の美を感じます。
・このリアリティーの立役者?
園内ではメンテナンスの作業員の方をよく見かけ、日頃から展示物のブラッシュアップに余念がないのがわかります。先ほどまでの日本の建造物のリアリティーを高めている一因に屋根の瓦があります。なんとこうして筆塗りで色合いを変えているんですね。
さらには展示後の雨風、砂などの堆積によってより風合いを増していくわけです。納得。
というわけで写真ばかりですが、東武ワールドスクウェアからお送りしました。写真の撮り方で10倍は楽しめる良いテーマパークです。私は栃木についてまずここに向かいましたが、初めてでしたので4時間以上じっくり楽しんでとても満足させて頂けました。
今回使用した機材は以下です。
今回の撮影ではEOS 5D Mark IVのライブビューで撮影したものがほとんどです。「デュアルピクセルCMOS AF」の恩恵が素晴らしく、一眼レフカメラであることを忘れて快適にローアングルでの撮影が行えました。
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