PENTAX バッテリーグリップ D-BG6 レビュー(K-1シリーズ用縦位置グリップ)

レビュー

PENTAX K-1 Mark IIは重い。ボディ単体で1kg近くある。

重たいカメラボディをさらに重くしてしまうため、縦位置グリップの全く興味を示さない人もいるかと思いますが、僕は縦位置グリップが好きです。

これまでも多くのカメラで縦位置グリップを購入して使っていました。

こちらの記事もよろしければご覧ください→  縦位置グリップを装着する6つのメリットと、2つのデメリット

メーカーによって「縦位置グリップ」だとか、「バッテリーグリップ」、「マルチパワーバッテリーパック」など製品名は異なりますが、縦位置撮影用のグリップとシャッターボタンを備えており、縦位置撮影での安定性が大幅に向上するのが特徴です。

PENTAX K-1シリーズ用のバッテリーグリップ D-BG6は、PENTAX K-1が発売された時のキャンペーンで、無料でプレゼントされていただけあって、購入するには少し抵抗がありました。

なんせ無料で配られてたんですから、中古買取価格も安くてリセールバリューも低い。

ただ、HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWを装着して縦位置でたくさん撮影をする機会があり、縦位置での構えづらさと、合わせて3kg近い重量に腕がプルプル。重量増となっても、この構えづらさはどうにかしないといけないぞと思い、購入に踏み切りました。

PENTAX バッテリーグリップの悪いところ、良いところを紹介してみようと思います。

 

まず、PENTAXのバッテリーグリップ各種の悪いところから

三脚ネジ穴が光軸上ではなくグリップ側に寄ってる

雲台に載せた時のバランスとか考えなかったのかと…。

1本はカメラ内にバッテリーを挿入し、予備のバッテリーをマガジンに装着してサイドから挿入する仕組みになっていて、このサイドから差し込んだバッテリーが干渉するために、光軸に三脚ネジを設けられなかったのだとは思います。

でもCanonもNikonも実現してるわけだから、どうにかして欲しいですね。

上の写真のように、雲台を取り付けるとこんな感じで左に寄ります。笑 まぁ撮影できないわけではないんですけどね。

アルカスイス互換の専用クイックリリースプレートが発売されない

普段はアルカスイス互換のL型ブラケットを必ず装着して使うのですが、PENTAX K-1 Mark II(K-1)+D-BG6に対応した製品はどのブランドからも発売されていません。ここがシェアの少ないカメラブランドの悲しいところ。

そのうちどこかの奇特な海外ブランドが発売してくれることを待ちつつ、クイックリリースプレートなしでも使える雲台を調達しておきました。

続いて良いところ

縦位置用のボタンが充実してる

CanonやNikonの一眼レフカメラでは、縦位置時の測距点移動用のジョイスティックのようなものが、ひと昔前から搭載されています。PENTAXにはそんなものはありません。

ただ、浅くグリップして右手の親指を伸ばせば、僕の手ではカメラ本体の十字キーの操作が可能でした。(手が小さかったら絶望して、仕方なくフォーカスロックの鬼になっていたかも)

十字キーで測距点が移動できるとなれば、後はシャッターボタンと前後の電子ダイヤルさえあればまぁ事足ります。まぁCanon、Nikon同等にAFボタン、AE-LボタンはPENTAXにも付いています。

ん?PENTAXの縦位置グリップには露出補正ボタン、ISO感度ボタン、さらにグリーンボタンも付いてる…。(Canonはなし、Nikonは代わりにFnボタンが一つだけ)

縦位置用ボタンのON/OFのレバーには、カメラ本体同様に被写界深度プレビューレバーまでも。

これって結構すごいことじゃないですか?この2万数千円が相場のアクセサリーに、電子ボタンを増やせば当然コストも上がることでしょう。

K-1 Limited Silverには同色のD-BG6が付いている

これはホントPENTAXの良心だと思います。

以前にFUJIFILMのカメラ(X-T1)のシルバーモデルを使っていましたが、縦位置グリップはブラックのみでした。後継モデルのX-T2でも同様。

縦位置グリップは製品として存在するのに、カメラ本体と色が合わない苦悩…。

K-1 Limited Silverや、以前販売されたPENTAX K-3 Prestige Edition(ガンメタのやつ)など、いくつかの限定モデルはこのようにボディ同色のバッテリーグリップが同梱されたキットになっていました。

ゴツくて格好良い、そして分離したり合体したり自由自在

結局縦位置グリップの機能的じゃない部分の魅力は、このなんとも言えないゴツさからくる格好良さ。そして、戦況に応じて分離したり、合体したりとまるでロボットアニメの主人公機のような振る舞いができること。

付けっ放しだと嵩張るし、確かに重い。でもしばらく付けっ放しにしたD-BG6を取り外した時にはK-1は全く別物のような小型軽量カメラになる(錯覚する)のです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました